閉塞隅角緑内障の原因   
 急性原発閉塞隅角緑内障  生理的瞳孔ブロック:隅角の機能的閉塞、瞳孔ブロックにより後房圧上昇による膨隆虹彩→周辺虹彩が前方に出て膨隆し繊維柱帯を閉塞する。
浅前房・短眼軸長・水晶体前方変位など遠視眼の特徴的構造を持つ。遠視・女性・高齢者が急性発作を起こしやすい。
悪性緑内障
隅角閉塞、周辺虹彩前癒着→眼手術→悪性緑内障、危険因子は眼手術前後に浅前房が続行すること。
   
 慢性閉塞隅角緑内障  閉塞隅角があるが、急性発作を起こさないで慢性の眼圧上昇がある。急性緑内障と同じく遠視眼の解剖学的構造を有す。
眼圧上昇の原因は、周辺前部虹彩癒着(PAS)が徐々に拡大すること、器質的な癒着は無いが繊維柱帯に虹彩根部が接触する機能的な隅角閉塞が起こることである。
   
 炎症性緑内障、続発閉塞隅角緑内障  前房内の炎症で、虹彩後癒着、瞳孔ブロック、虹彩隅角の新生血管による隅角閉塞などが原因。
原因疾患の代表は、ザルコイドージス、若年性関節リュウマチ、ベーチェト病、ヘルペス性角膜ぶどう膜炎、Fuchs虹彩異色性虹彩毛様体炎など。
ステロイド治療が行われることが多いが、ステロイド緑内障に注意。
   
 虹彩角膜内皮症候群  角膜内皮の病変で周辺部虹彩前癒着が眼圧上昇の原因。難治性続発緑内障。
   
 血管新生緑内障  原因疾患は糖尿病網膜症、網膜中心静脈閉塞症、網膜中心動脈閉塞症、眼内腫瘍、頸動脈閉塞など。
網膜虚血→血管新生因子 であるので、治療は汎網膜光凝固 が原則。
   
 プラトー虹彩  虹彩付着部の形態異常。散瞳により隅角閉塞がおこる。レーザー虹彩切開術無効。
   
 手術後続発閉塞隅角緑内障  緑内障手術後、内眼手術、眼外傷で起こりうる。
手術後の前房水創口漏出→低眼圧→浅前房→周辺虹彩前癒着(PAS)→眼圧上昇。
内眼手術・眼外傷→脈絡膜剥離→低眼圧→浅前房→周辺虹彩前癒着(PAS)→眼圧上昇。